東雲さんの崩壊日記改[過去ログ]

@ 『インモラル』：黒岩瑪瑙(ISBN9784864361682)。エロ漫画。 COMICゼロエクス及びCOMICメガミルク誌にて発表された中短編集。 禁じられた関係を結ぶ熟れた女と少年たち。禁断の果実はその甘美さゆえに秘される。 美女×ショタ中心、ふたなりレズなども。

• 受験勉強の慰労にとしなびた温泉宿へとやってきた母と息子。だが二人を待ち受けていたのは狡猾な罠だった。母は乾ききっていた女としての自分を目覚めさせられ、息子は性の喜びを知る。そして二人の関係は否応なく禁断の領域へと沈められていく。堕落する母子の運命…『インモラル』前中後編＋フルカラー描き下ろし『Introduction』
• 今日は可愛い息子の成人の儀。そして今日、私は息子に抱かれる…。それは連綿と受け継がれる淫靡なる習わし…『淫習』
• 逃げた飼い猫を探して迷い込んだアパートの一室。そこで出会った綺麗なお姉さんに誘われて。謎の美女との目眩く筆おろし…『お姉さんは淫♥獣』
• 行きすぎた個人主義による少子化の時代を経て、学校教育は変わった。クラスの少年少女たちを番わせての実践的性愛教育。さあ、あぶれた子たちは先生が面倒をみてあげるわ♥…『In the School』
• 女二人で地図頼りの自転車旅行。その途中、地図にも載っていない町で宿を取った二人は股間に男性の逸物が生えるという奇妙な淫夢に苛まれるが…。この世ならざる不可思議はすぐとなりに眠っている…『真夏の夜の淫夢』前後編
• 帝都を騒がす怪盗インバネスと名探偵の戦いは今日も続く。攫われた令嬢にすり替わり、インバネスのアジトへと潜り込んだ古賀谷子少年だったが、縛り上げられ身体検査を受けるうちに…。少年探偵VS怪盗の戦いの行方は…『対決!名探偵古賀谷子少年VS怪盗インバネス』

熟した美女×ショタで定評のある作者さん4冊目の単行本かな。 精緻なペン線で描かれる頭身高めのキャラクター達は淫靡で退廃的な雰囲気を醸し、 筋肉と骨筋の通ったスラリとしたボディラインとたっぷりと肉づいた乳房や腰周りの イヤらしさを強調しています。 女性陣は基本妙齢のお姉様。母親であったり、行きずりのお姉さんだったり、教師だったりと 極めて分かりやすい年上キャラクターの立ち位置です。 ですが、皆さん成長はしていても老いを感じるほどではなく、怜悧さと母性を感じさせる シャープな美人揃い。その体躯にしても、熟しきりながらも垂れ落ちることなく 素晴らしい美曲線を描いており、むしゃぶりつきたくなること請け合いです。

そんな女性陣が直面するのは、年端もいかぬ成長途中の少年たちとの激しい交合です。 性に不慣れな少年達を年相応の手慣れた妙技で導き、大人の男への目覚めを促すも、 そうして目覚めた少年達の若さゆえの貪欲さにより、逆に追い詰められては果てる…。 母としての体面が、目覚めた内なる女によって脆く崩れ去る様はまさに背徳感の宝庫といえましょう。 徹底的に貪られ、快楽の底へと沈んでいく様が醸すエロスがたっぷりと堪能できます。

いちばん気に入ってるのは表題作でもある中編『インモラル』かな。 思いも掛けない淫靡な罠にハマり、堕落させられていく母子の様子をたっぷりと描いた良作です。 特に後編部分、すっかり壊れてしまった母子二人の生活の様子がともかくエロいです。 昼夜を問わずただ肉欲のままに交わり合うのって好きなんですよねぇ:D____ 『淫習』はタイトル通りの内容で、定番ネタではありますが、だからこそのにじみ出るイヤらしさが なんとも言えない作品です。母から女へ、そしてまた母へ。何も変わってないように見えて、何かは確実に変わっている…この流れが美しいなと。ラストコマが可愛らしくて良い感じでした。 あとは、『対決!名探偵古賀谷子少年VS怪盗インバネス』は毛色がやや違って楽しい感じでしたね。 みたまま、小林少年パロですが、女装ネタと上手く複合してあって愉快な感じでした。 ラストシーンも一捻りあって面白かったです。 他の作品もそれぞれ気に入ってるのですが、あえてで選んでこんな感じですかね。

今回はマンネリ打破も視野に入れたとのことで、 ふたなりレズなど確かにこれまでの単行本とはやや毛色の違う 作品も何本か入っていますが、本質的なラインは変動しておらず、 まさに良いところを残していこうという気概が感じられて良かったかなと。 このぐらいの幅は個人的には歓迎かなと思います。 表紙絵との差異もありませんので、気になったらご購入を。

@ 『み〜とほ〜る』：流一本(ISBN9784894655324)。エロ漫画。 COMIC阿ウン誌にて発表された短編集。近親相姦、NTR、後虐など。 ややハード系のエロ中心作品集。

• この世の妹は全てお兄ちゃんのものなんだぞ!! 妹が他の男と会ってる様に激怒した兄は妹に襲いかかり。フルカラーショート…『オーバードライブお兄ちゃん!』
• 放課後になると教師である僕が居る理科準備室にやってきては、窓から校庭のサッカーの練習を眺める女生徒・久能 縁。人付き合いが苦手な僕にも明るく接してくれる彼女に、徐々に惹かれてゆくが…。久能君が悪いんですよ、僕は君だけを見ていたのに…。他人のモノになる前に手折ってしまえ…『横恋慕』
• 2年前、自宅を出て一人暮らしを始めた姉。好いていた姉に素気なく取り残されたような状況に複雑な思いを抱えていた弟だったが、夏期講習に通うために姉の部屋でしばらく滞在することになる。だが、ひょんなことから弟は姉の真意を知ってしまい…。嫌いになるわけ………無いじゃない……『お姉ちゃんと一緒』
• 気弱でおとなしい性格から女子グループに頻繁にからかわれる少年・曽賀。そんな彼を見かねては救いの手を差し伸べる毎日のクラス委員・夏目。そんなある日、曽賀の姉であり、憧れの存在である女教師に誘われた夏目は、彼らの自宅を訪ねる。そこで何が待つかを知らずに…『かわいいおもちゃ』
• 憧れの美人大家の激しい自慰シーンを目撃してしまった青年。そのあまりの乱れっぷりに理性も途切れ、欲望の赴くままに襲いかかってしまうが…。そんな彼女の事情と情事…『メゾンドミルク』
• 突如部屋を訪れたのは3年前に嫁いだ妹だった。夫と喧嘩して飛び出してきたという妹と久しぶりの親交を深める兄だったが、誘うような妹の行動にかつて封じたはずの禁断の想いが鎌首を擡げ…。お兄ちゃんが私にしたくてずっと我慢してきたこと、何でもしていいんだよ。人妻となった妹との濃密な交合…『あに・つま』
• 好いた少年と同じ場所に通いたい…その一念で進学した学園だったが、少女の成績は落ち込み、親から転校を仄めかされてしまう。後の無くなった少女は転校が掛かった試験でカンニング行為を行うが、現場を教師に見られてしまい…。少女の淡い恋心は儚く散る…『天罰』
• 同僚に不正行為に協力するように打診された若手教師。持ち前の正義感から誘いをつっぱねるが、彼らの毒牙は生徒として学園に通う若手教師の妹へと向けられ…。少女無惨…『お兄ちゃんと一緒』
• 薄い壁で筒抜けのバカ兄の変態性癖に辟易している妹さん。そんなある日、兄が女性とおつき合いしていたことが発覚してショックを受けるが…。兄貴の所為なんだからね、いっつもアナルアナルって…。地味系妹さんとバカ兄貴の津々浦々…『だってバカなんだもん』

ヒット出版系では約2年ぶりとなる単行本。 最近すっかりNTR系のイメージがついてきましたが、 今回はそれプラス兄弟間での近親相姦ネタが多めの構成となっています。 なお多人数系のネタは控えめで、変則3Pな一本を除いてはすべて1on1です。

ヒロインさんはたっぷりとした重量感のある乳房が特徴的な成熟した肢体の持ち主が大半。 垂れ落ちはしないまでも、ずっしりと垂れ下がる乳房はなんとも揉み心地が良さそうで良いものです。 ぷっくりと勃起して自己主張の激しい乳房を乱暴に舐めたてられて喘ぐ様なども○。 肉厚の肢体を激しくぶつけ合うような激しい交合により、獣じみた嬌声を漏らし、 激しい快楽にだらしないアヘ顔を晒すヒロインさんたちの痴態が満載です。

あとは今回の単行本のタイトルにも通じますが、文字通り「肉の穴」と呼ぶに相応しい 独特の質感を持った秘部や肛門が見所ですかね。 太竿で無遠慮にかき混ぜられ、だらしなく拡張されてしまう狭穴や 引き抜かれる竿にひっぱられて、喰い閉めたままめくり上がる様はたまりません。 複雑な肉ヒダでとても気持ちよさそうな断面描写もたっぷりと用意されていて そのあたりが好みの人にはたまらないかと。

あとは、アナルセックス多めなのもいいですね。穴という穴を貪り尽くすという 炭から炭まで味わおうというその姿勢は見習いたいところです:D ほとんどの場合、お尻は処女というのもこだわりを感じますね。 ほじってみたり、舐め回されてみたり、指で広げてみたりと描写も濃いです。

なお、表紙担当している『天罰』のヒロインさんのような発展途上の未成熟ボディな女の子も 登場します。後者どちらもがっつりと寝取られの犠牲者というなんとも救いのないというか 我々にはご褒美です的なアレですが、 脅され、または薬を盛られて、為す術もなく獣欲の餌食となり、 身体の隅々まで色欲で染め上げられる未成熟な肢体はなんともエロティックで これはこれで良いモノだったかと。

いちばん気に入ってるのは、属性的に外せない「メゾンドミルク」かな。 子供におっぱいを揉まれてスイッチ入っちゃった大家さんがおっぱじめる 濃密な自慰シーンはもとより、全体的に飛び道具満載のため拒否権がありませんでした。 ラストが微妙に黒いのも良かったかと。 あとは「あに・つま」かな。ちょっと妹さんの心情がおもんばかり辛い面はありますが ことエロに関しては文句無し。四六時中繋がりまくりっていいよね!!:D あとは先ほどから何度か俎上にあげている「天罰」かな。 ただ一度の過ちから底の底へと転がり落ちる少女の姿がなんとも悲惨で かつそのぶんエロいです。ねっとりと調教される様も読み応えがありますしね。 ラストシーンも印象深いものでした。

ともかく嫌いな人は徹底的に嫌いらしいNTRが多めということで、そういう自覚のある人は さっさと回れ右してしまうのがお互いのためでしょう。逆にNTRスキーなら 十分に楽しめることを請け合います。エロシーンのハードさは折り紙付きですので 表紙イラストなど気に入ったら是非購入を。オススメです。

なお、今回はちゃんとカバーに登場する ヒロインさんたちは全員本編でも活躍してますのでご安心を:D

@ 『冥王計画ゼオライマーΩ(5) ロマンアルバム・ミニ付き特別限定版』：ワタリユウ/ちみもりを(ISBN9784199502705)。COMICリュウ連載。原作版ゼオライマーの正統続編シリーズ第五巻。 特別限定版には未公開キャラ設定資料などを収めた小冊子「ロマンアルバム・ミニ」が付属します。

女将軍キモンの狡猾な罠を、 再び発動した「メレクの鉾」と「超次元システム」の力で脱したマサキと美久。 だがその強大な力はマサキと美久の運命にとって諸刃の刃でもあった。 夢の中で発露する美久への黒い感情に戸惑うマサキだったが…。 一方、度重なる敗北にXダイバーとその裏に潜むものへの 警戒感を強めたノイエ・ネマトーダは将軍ワイゼッカーを 新たな刺客として差し向けるのであった。 強大な敵を前にマサキと美久はどう立ち向かうのか。

水面下での動きが多くて、表だっての大きな動きは無い感じですかね。 溜めの巻だったかと。少しずつ「メレクの鉾」や「Xダイバー」の秘密も見えてきたってところでしょうか。 ただ護られるだけではなく、自らも強い意志を持っての活動を見せる美久さんが たいへんラブリーだなぁと。 ただ、マサキくんは前世からの想いと、現世での罪の意識からの義務感に苛まれて 一歩引いた立ち位置を自ら選択してるのがちょっと可哀想なところです。 そのあたりの無理が今後どういう風に本編に影響してくるのかは見物かなと。

今回のやられ味方メカはアメリカ軍の鉄神軍団。 なかなか面白い形状のが揃ってましたが 一目でノイエ・ネマトーダの鉄神との世代というか技術レベルの 差が見て取れるのが面白いです。

次の巻は掲載誌であるCOMICリュウの一時休刊などを鑑みるに、またちょっと先になりそうですが 楽しみにしたいところです。願わくば幸せな結末を。

@ 映画『電人ザボーガー』。ピープロが74年に制作しTV放映された同名特撮シリーズのリメイク作品。 「片腕マシンガール」や「ロボゲイシャ」の井口昇監督がメガホンを取り 板尾創路氏、ゴーオンレッドの古原靖久氏による大門豊ダブルキャストによる 「青年期」「熟年期」の二部構成連続上映という形式。 新宿バルト9にて鑑賞。初回舞台挨拶にも参加しました。

第一部「戦え!電人ザボーガー!」… サイボーグ犯罪組織シグマにより目の前で父親である 大門博士を惨殺された青年・大門豊は 秘密警察官となり、 父が残したロボット「電人ザボーガー」と共に暗躍するシグマとの戦いを続けていた。 シグマへの復讐に燃える大門だったが、味方に裏切られ窮地に陥っていた シグマの女幹部ミス・ボーグとの触れあいの中で生まれた愛情と、 あまりにも身勝手な政治家達の姿に絶望したことから 信じていた自らの正義が信じられなくなってしまう。 そんな彼を待ち受けていたのは全てを失う悲劇であった。

第二部「耐えろ大門!人生の海を!」… それから25年の時が過ぎた。パートナーであるザボーガーを失った大門は秘密警察のクビとなり お情けで拾われた政治家の運転手を務める日々を送っていた。 だがそんな運転手の職すらもちょっとしたことで失ってしまう。 そんな失意の大門の前に、レディ・ボーグAKIKOを名乗る少女サイボーグと シグマの二代目最高幹部・秋月玄が現れる。AKIKOが告げる衝撃の事実に動揺する大門だったが…。 シグマの最終計画が動き始める中、はたして大門は再び立ち上がることが出来るのか。

オリジナルは子供の頃に再放送でちらちら見た記憶があるのと、 最近劇場版に合わせて放映された1クール分は全部見たという状態での鑑賞。 とはいえ特撮好きとして、当然基本設定その他は一通り知ってましたけれどね:D 文字通りのリメイクというよりは根本的な部分から再構築された形の作品でした。 とはいえ、原作リスペクトは随所に盛り込まれ、かつ大門とザボーガーの絆や 暑苦しいほどの正義を貫く男の姿など、原作の軸となる要素については しっかりと受け継がれていました。

第一部の青年期に関しては、原作同様の熱い大門が若さに任せて突っ走り、 若さ故の過ちから全てを失うという失意の物語。 青年大門役は炎神戦隊ゴーオンジャーでゴーオンレッド役を務めた古原靖久氏。 熱心に研究したというだけあって、オリジナルの大門豊の特徴的な殺陣はかなり 雰囲気出ていたかなと。 個人的にはもうちょっと「咆哮」に力強さが欲しかったかなとも思いますが。 シグマ幹部団との戦闘や、メカボーグとの戦い…あの「ブル・ガンダー」との戦いまで ガッツリと用意されており、ストレートに格好の良いザボーガーと大門を堪能出来ます。 一方、ラブロマンス部分は正直好みの分かれる部分かなぁと。 特に原作を愛している向きには批判的な印象が強いかもしれません。 筋立てが急過ぎる感もありますしね。このへんはもうちょっと説得力が欲しかったかと。 あとは…とりあえず、大門博士のあの死に方というか死ぬ前の悲惨な状況はねーわ(苦笑 笑いましたけれど。

第二部の熟年期は、失意のどん底に沈む大門が、自らの正義の意味を問い直し 再び立ち上がる再生の物語です。 熟年大門は板尾創路氏。ちょっぴり情けない感じに年を取った 47歳の大門豊を見事に演じられていました。 この見るからに情けない感じの大門が、少しずつ格好よく見えてくる、 いや「本当のヒーロー」に見えてくるのが本作のキモとも言えるでしょう。 後半のバトルシーン、特に柄本明氏演じる悪ノ宮博士との一騎打ちシーンは ある意味で特撮史上に残る名バトルだったかと。 こんな組み合わせでアクションとか今後あるかも怪しいですしね(笑 あと印象的だったのは新田刑事たちかな。なんかもうこの人達に関しては あらゆる意味で泣けました。落ちぶれ具合も、ラストの覚悟具合も含めて。

「ザボーガー」自体は本当に格好よかったです。 リニューアルデザインがまず抜群にいいです。オリジナルの野暮ったさは残しつつ 全体的にディテールアップされたその勇姿はたまりません。 さらにバトルシーンでも軽快に動き回ってくれるので隔世の感がありますね。 その無敵のロボットヒーローっぷりは必見といえましょう。 さらに今回は大門との兄弟関係が大幅にクローズアップされていて 心強い相棒であり、かつ血を分けた兄弟としての友情感と、 言葉は一切喋らないものの、無言で語りかけるようなマスクが良かったです。 強化形態のストロングザボーガーでもがっつりバトルシーンがあるので そのへんはご安心を:D

なお井口昇監督といえば、エログロ的な印象が強いのですが、 本作ではそのあたりは相当に抑えめです。 まあ、血飛沫が盛大に飛ぶようなシーンは複数ありますし、 ややエロティックな部分もあるにはありますが、直接性は弱め。 とはいえお子様をお連れになるときは少々注意が必要かなとも思います。

全体的にコメディ色が強く、「格好の良いヒーロー」を純粋に求める向きには 反発も強いかなとも思います。 ですがはっきり言いますが本作の大門豊はどちらも「格好良い」です。 人生に惑い、のたうちながらも立ち上がり、そして「自らの正義」を貫く姿こそ 「ヒーロー」では無いのかなと。どこまでも泥臭く暑苦しい、今の時代では熱血バカと 笑われるような姿、でもそんな姿にこそ親近感と説得力を感じられるんじゃないでしょうかね。

ラストシーン、別れの言葉を口にする熟年大門の姿は本当に格好よかったと思います。

@ 『良妻肉奴』：畠山桃哉(ISBN9784873063997)。エロ漫画。 エンジェル倶楽部誌にて掲載された短編集。快楽に溺れ道を違う人妻達の背徳エロス。

• 夫の会社が倒産し、息子の学費が払えずにいる妻・美由紀。そんな彼女に学園側が提示したのは一部の生徒が参加する学力強化合宿にコンパニオンとして参加することだった。否応なくその提案に乗った美由紀だったが、彼女をまっていたのは息子と同い年の少年の性欲処理をするという役目で…『コンパニオンママ』
• 夫に黙って手を出した投資で失敗、借金を作ってしまった妻・由紀恵。その事実を遊び人の義弟に嗅ぎつけられてしまう。借金返済のため、しかたなく義弟の提案に乗り、彼が主催するアダルトサイトでAV出演することになるが…『由紀恵のネットライフ』
• 娘とその彼氏との激しいセックスシーンを目撃してしまった母・梨花。欲求不満を抱えた肢体は夫のモノとは全く違う雄々しい逸物にすっかり惹きつけられてしまう。そんな様子に気づいた娘の彼氏は梨花に誘いを掛けてきて…『ソレが欲しいの』
• 過去の過ちから教師と生徒とのイケナイ関係を続けるカオル先生と柴田くん。取り返しの付かない事になる前に肉体だけの関係を清算しようとするカオル先生だったが…『柴田クンとカオル先生』
• 夫を亡くすも、母一人息子一人で懸命に生きてきた一家。だがそんな関係は母の誕生日に脆くも崩れ去る。息子が知った母の秘密とは。秘されていた肉欲が今燃え上がる。…『淫らな義母へのプレゼント』
• 政略結婚により30も歳の離れた夫の元に嫁いだ若妻。夫婦とは名ばかりの愛もない慰み者としての生活を送る中、とつぜん義理の息子の友人から愛を告白され、唇を奪われてしまう。少年の純粋で真摯な想いに揺らぐ若妻の心。だが、その現場は義理の息子に盗撮されており…。言われるがままに義息の性奴に落ちる若妻の淫靡…『裏腹』
• アパートの隣室に住む若妻と仲良くなったレンタルビデオショップに勤める青年。二人でオススメの映画のビデオを見るような関係になるが、人妻とは思えぬほど可愛らしい彼女の姿に気持ちが止まらなくなり…『人妻劇場』
• うだつの上がらない三十路のおっさんと女子校生という年の差カップル。そんな二人の犬も食わないすれ違い…『年の差カップルの憂鬱』

店頭で見かけて気になったので購入。 単行本タイトル通りに、人妻堕落系の短編が中心となります。 また、カバーイラストからガツンと強い主張がされてますが、ボテ腹EDも何本かという具合で 属性的に見逃せませんでしたね:D___

熟れた身体を持て余した人妻達が、若い男の旺盛な精力に浸されて、 まずは身体が堕落し、そして反発していた心も次第に蕩けて…というある意味で定番の展開。 ですが、それぞれのエピソードはしっかりと練り込まれています。 特に、モノローグ形式で綴られるヒロインさんたちの心情変化、羞恥と後悔に塗れながらも 快楽に屈服してゆく様はなんともエロティックです。

やや丸顔のヒロインさんたちは妙齢の女性でありながら、全体的に可愛らしい印象の人が多く しっとりと落ち着いた感じの奥様揃い。もちろん身体の方はたっぷりと熟れた見事なもの。 エロティックな下着や、白襦袢などに包まれたそれはなかなかに魅力的です。 もちもちとしたボディを惜しげもなく開いてのハードな交合シーンは迫力十分です。 たわわな乳房はもちろんのこと、熟れきった秘部が淫らに花開く様はなんとも素敵だなぁと。 若さにまかせた力強い攻めに、未知の快楽を覚えて蕩けきった表情を魅せる様も良いものでした。

気に入っているのは「コンパニオンママ」と「由紀恵のネットライフ」と「裏腹」かな。 「コンパニオンママ」はメイド系のイヤらしいコスチュームに身を包んだ奥さんが 息子と同じくらいの歳の子に肉体奉仕、あっという間にその虜となるという話。 破滅へまっしぐらな素敵な堕落っぷりが○。 「由紀恵のネットライフ」は清楚系の奥さん由紀恵さんがこさえてしまった借金を楯にされて 義弟の言うがママにネット配信のAV出演をする羽目に…というお話。由紀恵さんの容姿が なかなかにツボで○。エロ下着分も良いモノでした。 「裏腹」は和服美人な奥様が義理の息子によって調教されるお話。 和服＋アップ髪のエロスはやはり素敵かと。白襦袢に浮く乳首ピアスというのもなかなかに衝撃的で 良いモノでした。まあ、要はどれもボ(略

ボテ腹要素はありますが、あくまでもオチなので、そのあたりはご注意を。 堕落と屈服の象徴しての扱いですので、これはこれでいいのですけれどね。 堕落系ではありますが、無駄に重苦しい部分はありませんのでそのあたりはご安心を。 カバーイラストが気になったら手に取ってみてもいいのではないかと。