7月21日(金)[日別]
▼いろいろかんそーぶん
@ 『人狼機ウィンヴルガ(2)』:鋼島志朗(ISBN9784253236171)読了。 チャンピオンRED連載。人機シリーズ完全新章2巻目。
- 侵略者「ドミネイター」により平和な暮らしと仲間達を奪われた白髪の美少女・真白。 「ドミネイター」を追い、村で眠っていた人機「ウィンヴルガ」と共に村を後にした真白は これまで知らなかった外の世界の事実を否応無しに突きつけられる。 そう、そこは高度な科学技術と戦力を持ちながら、女性の人権を認めず、 人間である男性を生み出すための道具として扱うドミネイターらと、 それに抗うものたちの戦場だったのだ。 抵抗勢力「アヴァン・ルージュ」の少女戦士・飛花らと出会い、つかの間の休息を得た真白。 しかし、真白と「ウィンヴルガ」を狙うドミネイターの可変人機が次々と襲いかかり……。
シリーズ2巻目。
今巻で描かれるのは、真白の妹バディとなる少女人機乗り・飛花の人物像と想い、
そして、真白自身の新たな戦いの決意です。
新キャラ(1巻から登場はしてますが)の飛花さんは、スレンダーボディの健気で元気な女の子。
真白さんへの憧れと真っ直ぐな想いが眩しいですな。早速酷い目に会いますし、今後もハードな未来が
待ってそうなのが怖いところですが、是非頑張って欲しいところです。
自分の下半身に忠実過ぎる敵キャラが多すぎて、ヒロイン陣の貞操が常に危険に晒されてきた人機シリーズですが、 本シリーズでは、世界観自体を現代の常識が廃れた遠未来(もしくは過去か?)世界に設定することで、 そのあたりを自然に演出することに成功しています。結果、女性キャラにはハード過ぎる世界になってますし、 文字通りに玩具のように扱われるエロティックなシーンも悲惨なシーンも多いため、読み手は正直選ぶと思いますが、 そんな世界であるが故に、それに抗う真白達に自然と寄り添えるのかなとも。
そういうインパクトのあるシーンばかりが取りざたされがちですが、人機同士のメカバトルにも注目です。 これまでのシリーズと違って、ヒーローメカ然とした見た目と能力を持ったウィンヴルガと、特殊能力と可変機能で 翻弄してくるドミネイター側の人機とのバトルはストレートに熱く、楽しいです。 敵の特殊攻撃を解析し、対策を立てて打ち砕く…定番の流れであるからこそいいですなぁ。
ということで満足度は高めの一冊でした。あとはもう連載がちゃんと続くことを祈るばかりです…。
Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)