3月29日(金)[日別]
▼いろいろかんそーぶん
@ 『イジラレ-復讐催眠-』:愛上陸(ISBN9784862696311)。エロ漫画。 COMIC X=EROS誌にて発表された表題長編に書き下ろしエピローグを加えた一冊。 いじめグループの性悪女どもに催眠術で復讐を!! 属性的には、催眠、4P、騎乗位、顔面騎乗、巨乳、爆乳、中出し、 フェラチオ、パイズリ、手のひらサイズ、競泳水着、日焼け跡、妊娠、ボテ腹etc.etc....
「付き合ってもいない女子に犯される 男子にとってはこれ以上ない屈辱よね?」
- 学園中に悪名轟く、「野上いずみ」率いる女子いじめグループに弱みを握られ、彼女ら3人の下僕となった小太り眼鏡の青年・田崎。 金を毟られ、尊厳を傷つけられる毎日を送る田崎に、ある日絶好の復讐の機会が巡ってくる。 ひょんなことから野上らに「催眠術」を掛けることに成功したのだ。 これ幸いと思考を巡らした田崎は、野上らの「認知」を自らの都合の良い形に書き換えるのだった。 こうして野上ら性悪3人娘に対する田崎の復讐劇の幕が上がる。果たしてその結末は。 …『イジラレ-復讐催眠-』全6話+描き下ろしエピローグ
連載時から大変楽しみにしていた長編の単行本ということで、待ち望んでいた一冊です。
エロ漫画では定番モノといっていい催眠ネタですが、 本作の場合は「認知操作」…いわゆる「常識のすげ替え」に重点を置いています。 催眠術に掛かった本人達は、自ら進んで自分が信じた「常識」通りの行動を取っているだけですが、 その実は…というわけですね。
本作の主人公である田崎は、彼女らからの「いじめ」行為を、彼に対する「性処理」へと書き換えることで 凄惨ないじめの現場を見事な桃色ハーレムへと昇華していきます。 「いじめ」が苛烈になればなるほど、結果として「性処理」もより苛烈なものになっていくわけですね。 あくまでも、ヒロイン達が能動的かつ積極的に行動するのがキモなわけです。
登場するヒロインは3人。 いじめグループの中心である高飛車ドS娘「野上いずみ」、 グループのムードメーカであり、水着の日焼け跡が眩しい元気系スポーツ娘「日向紗英」、 グループいちの巨乳と母性溢れる柔らかボディを持つ一見お淑やかな悪女「真田美菜子」。 タイプはそれぞれ違いますが、その性悪っぷりは程度の差はあれ共通で、 田崎に対するいじめもなかなかに苛烈です。
特に野上嬢の歪みっぷりは作中でも掘りさげられていますが、まあなんというかちょっと強烈です。 自分と、自分に近しい人間以外のすべてを見下し、見下した全てが傷つき壊れることに喜びを見出す真性のサド娘ですね。 他の二人にしても、野上ほどではないものの、それぞれにアカン感じの人物です。
まあ、ヒロイン3人それぞれがアレな分、 田崎による復讐劇の爽快感が増すわけで、なかなか業の深いところですね:D
個人的なお気に入りは…正直三人どれも好きなんで甲乙付けがたいですが、 やはりメインヒロインである「野上いずみ」嬢は頭一つ抜けてますかねぇ。 周囲をもれなく侮蔑するような切れ長の鋭い瞳を快楽と羞恥に染めながら、ただただ下僕を辱めるためだけに ドヤ顔浮かべながらもその身をよがらせる様子はどれも大変滑稽かつエッチです。 また、クライマックスでの田崎とのやり取りには、田崎同様にキュンキュンさせられました。
エピソード的には中盤のラブラブ子作りセックス編と、3連アナル貫通式あたりがお気に入りですかね。 何かがおかしいのに、何がおかしいのかわからない。違和感を感じることすら出来ないまま、 「作法」に乗っ取って、下僕と見下す男を辱めるためだけに 自らアヌスを開き男根を受け入れる様子や 愛を語り合いながら子作りセックスに勤しむ様子など、どれもグッときました。
竿役は主人公である田崎一人のみなのも個人的に高評価。 やっぱりこうハーレム話に他人の竿は不純物だと思うんですよ…いや、そういうのも嫌いではないんですけど。 本作で描かれる田崎がヒロイン達に抱く復讐心が、次第に独占欲へと変化していく様子は ハーレムものの重要な側面の一つを描いていると思います。 あとは孕ませ系のネタも全般的に豊富で、中出し上等、寧ろ中出し以外禁止的な流れなのも◎でした。 描き下ろしであるエピローグも大変私好みで、大満足でありました。
復讐譚ではありますが、ヒロイン陣が総じて性格アレなので罪悪感を感じる局面も薄く、気軽に気持ち良く読める内容です。 シチュエーション的にも豊富で、物語としても仕掛けがあって読み応えあり、ヒロインもそれぞれ魅力的な肢体の持ち主揃いと 全体的に高いレベルでまとまった一冊です。催眠ネタがお好きならチェックしない手はないかと。強くオススメです。
Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)[an error occurred while processing this directive]